「御引き渡しの予定」・・・ありません。
「現況子犬の紹介」・・・ご紹介可能な子犬はおりません。
「現況出産予定犬」・・・ありません。

2013年08月30日

難しい病院選び

各皆様もご愛犬の掛かり付け病院はあると思います。しかし、この昨今獣医士にも色んな方々がおり診察方法や対応、価格、ケアの面で差はあるようですね。

昨日私が初期の頃に作出した犬を愛育されている方からお電話がありました。引っ越したせいもあり、私が紹介した動物病院には距離的に通えなくなり少し相談がしたい・・・と、いう内容でした。

難しい病院選び


画像はまだ2歳の頃のものですが、現在は6歳になります。実は、この犬の飼い主さんが10日程前に目の下にしこりのような瘤が出来て心配なので近くの獣医さんに見せてみようと思うのですが・・・と言われました。

私は獣医でも無いので専門知識はありませんが、少し思い当たる点があったので、まず外傷はあるか?しこりのような瘤は固いか柔らかいか?その瘤を触ると犬が痛がるか?呼吸は荒いか?食浴はどうか?口臭の臭いは?など、聞けることは全て聞きました。

私の浅い知識と経験で、それは恐らく軽度の歯肉炎と思いました。歯肉炎と歯周病は同じにみなされがちですが、厳密には歯肉炎は歯周病の一種で治療の仕方も少し違います。
「もし、新しい病院で抜歯やオペの話が出たら以前掛かり付けの病院があるので、今日は応急処置ということで抗生物質のお薬を下さい。と言ってみて下さい。その際に私が紹介した動物病院の名前も出して構いません。」と伝えました。

私はお世話になっている獣医士にも症状を伝え確認もしましたが、軽度の症状なら投薬治療で十分完治しますし、その後のケアをしっかりすれば再発も防止出来るという同じ見解でした。また、重度の症状なら先生が対応して下さると仰ってくれました。

結果、その方は新しい病院で勧められたオペを断り一週間分の抗生物質を処方して貰い帰られたそうです。投薬した三日目に瘤はなくなり、すっかり元通りになったそうです。後は歯石が癒着しないように口腔内のケアの方法を伝えて飼い主さんも納得されました。

難しい病院選び


犬は言葉で症状を伝えることが出来ません。そうなると、獣医士の診察が飼い主様には「神の声」とは言いませんがそれがベストと思う訳です。しかし、犬の治療は皆様が想像する以上に高額であります。

現在、犬と同様医師に言葉で症状を上手く伝えられない人間の幼児も考えてみて下さい。少子化とは言え開業医の小児科病院と動物病院の数を比較してみて下さい。皆様の住まれている地域はどうですか?
また、犬と人では治療費・薬代はどうでしょうか?私がこのような記述をして怒る獣医士さんもいるかもしれませんが、生き死に関わる重傷などは別でこれをケチってはいけません。
しかし、軽度の症状でオペをして高額な治療費を支払う余裕のある方はいいですが大抵の方はオペで5~10万円など言われれば大変な出費です。病院経営も利益を追従するのは「仕事」ですから当たり前かもしれませんが、まずは時系列で発症状況を聞き、触診などで細かく診察して、飼い主さんの意向も伺い、何が適切な処置か、どんな方法が最適な対応か・・・獣医士の先生の一言に尽きます。

画像は当犬舎で最年長の管理犬ですが、この年齢に合わせたケアを行っています。月に一度、口腔内のチェックや眼球の動き、関節、便、耳内など若い犬よりしっかり観察しています。犬は年齢を重ねる度に病院のお世話になる機会が増えますので、健康でも年に一回くらいは獣医士に検診して貰うのも一つの方法かもしれませんね。 今田



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Posted by 正法眼蔵荘 at 19:05 │愛犬のお世話

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