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2017年02月09日

愛犬と向かい合う。

犬と共に暮らしていく事なかで一番大事な事ですが「犬のからだ」を飼い主が理解する点が重要であると思います。当たり前の話ですが、犬は言葉が喋れません。赤ん坊とそこは同じと思って下さい。
どこが痛い、どこが調子が悪い、などは飼い主が犬の行動や仕草や状態などで感じ取るしか病気の発見は見つかりません。当犬舎の友人である「ねねチャン」の飼い主様が今それに向かい合っています。

愛犬と向かい合う。


ある日を境に「ねねチャン」の足先に腫れがみつかりました。飼い主様は直ぐに病院に連れていき検査を受けました。その病院では「ガンの可能性があります。」と診断されて飼い主様も不安になり私に連絡してくれました。ここは私もあさはかだったのか知れません、「組織検査もせずにガンと診断するのは尚早と感じますね。少し様子を見て腫れが大きくなるようだったら改めて受診してみたらどうですか?年齢的にガンを発症するのは幾分早いような気がするし、最近急に足先が腫れた訳だしガンだとすればもう少し前兆が分かったとのでは無いかと思います・・・。」と犬の状態を拝見せずに答えてしまいました。

愛犬と向かい合う。


私が作出した犬で過去にガンを発症した柴犬はおりませんので、私にこのような経験が無く知識が浅いと言われたら否定致しません。確かに「ねねチャン」は当犬舎出身の柴犬では無いので血統的に遺伝される体質であるかなどの情報は存じていない訳で、それを自分の知識に頼ってはいけませんでした。
ねねチャン」はその後、腫れが引かないので他の病院にて再度受診しました。その際は、獣医師から「この子はガンではありませんよ。虫刺されか何かでしょう?薬を処方しますのでそれで様子を見て下さい。」と言われ、飼い主様もとりあえず一安心された次第です。
しかし、一向に腫れは引かずますます大きくなる状態になりついには歩くのも困難な状況になってしまいました。当犬舎のスタッフも飼い主様から相談を受け、いよいよ本格的に再々度しっかり診て貰った方がいいかも・・・?という感じになりました。診察の結果、やはり当初の獣医師の見立て通り「ガン」でした。しかも、出来ることなら直ぐにオペ(前足切断)をしなければ危険ですし、仮に手術をして切除しても転移しているかどうかの保証はありません。との事で、飼い主様も「ねねチャン」を案じて至急処置をお願いする事になりました。

愛犬と向かい合う。


これはネットで拾った犬の足先にある「腫瘍」(悪性)のものです。犬はよくガンになりやすいと言いますが、足先に出来るガンはあまり多くはなく確かに獣医師によってはガンを見落とすケースも多いようです。
私も知識不足とは言え、安易な返事をしてしまい反省しています。もし、飼い主様よりご相談を受けた際に「どんな病気でも死に至る可能性が少しでもあり、獣医師が何であれガンの可能性がある。」と診察されたならその方向に導く事が出来た筈です。今思うと、もっと慎重に調べてあげれば良かったと後悔してしまいます。

「犬と向かい合う。」私は犬を通じて一般の方よりか多少勉強をしていたつもりです。当犬舎の犬達、旅立った犬達としっかり向かい合ってきたつもりでいました。しかし、今回の件で自分の知識不足と経験の無さを痛感しました。犬の種類によっては短命の犬種であったり、老化するとほぼガンに冒されてしまう犬種など耳にしますが、柴犬も同様ガンを発症する確率は決して低くはありません。
今後、もしかしたら当犬舎出身の犬達で同じような症状を起こす犬が現れるかもしれません。私はもっと自分の知識を高めて、飼い主様方々とご愛犬に向かい合って適切なアドバイスを送れるように努力したいと思います。


愛犬と向かい合う。




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Posted by 正法眼蔵荘 at 19:05 │独り言

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