› 浜松市北区「柴犬専門犬舎」の日常 › 独り言 › 柴犬「まき」
「御引き渡しの予定」・・・ありません。
「現況子犬の紹介」・・・ご紹介可能な子犬はおりません。
「現況出産予定犬」・・・ありません。

2016年10月10日

柴犬「まき」

先日ブログで紹介した愛知の石黒様のご愛犬「まき」が展覧会デビューを果たしました!自分の家の愛犬に交配を施し、子を産ませ、子を見守り、その子を展覧会に出す。簡単そうに見えてなかなか苦労のいる事です。大変なのはもちろんここから先ですが、まずは第一歩という訳であります。

以前の記事は下をクリックして下さい。


柴犬「まき」


会場は岐阜支部展で小型雌部幼稚犬組というクラスです。噛み合わせに狂いがあったり、日本犬として許容されない犬には優良評価は与えられません。「まき」はこのクラスで優良評価を頂いたので幼稚犬賞となりました。ただ、このクラスには評価の順位はありません。もう少し成長し、日数が経てば「幼犬組」、更に「若犬組」とクラスが変わります。そうなると犬の審査で順位が決まり展覧会として他の犬と比較することになります。

柴犬「まき」


これは父親の「まる」の生後6ヵ月の頃の写真です。「まき」と同じように背中から尾の手前まで黒い毛が混ざっています。これは「黒差し」といって割合柴犬には多く見掛けます。
成長と共に消えていくこともありますし、一生この毛を有する場合もあります。ご先祖に黒毛や胡麻毛を持つ犬に多くこのような毛の在り方があります。現在「まる」の毛にも黒い毛は残っています。

柴犬「まき」


上から見た「まき」です。こういう色目を好む人も結構いますし、こういう毛の犬に剛毛が柔らかいタイプは少ないと思います。まだ成長期で幼い顔をしていますし、これから顔つきも変わりもう少し丸くなるでしょう。

柴犬の展覧会で自分の家で生まれた犬で参加することが一番の醍醐味ですし、自家作出自体が日本犬保存会の一番の意義とも言えます。その展覧会で活躍することが叶う犬は本当に何パーセントの確率しかありません。それほど展覧会の基準と言うべき「日本犬標準」という規定は高いものなのです。
しかもその規定をクリアした犬が集まり順位を競い、その3割の犬しか入賞が叶わない厳しい世界です。更にその展覧会で参加全頭数の3パーセントのみが受賞される「本部賞」は夢のまた夢といったところでしょう。

当犬舎は既に作出を止めてもう2年以上になりますが、自家作出の犬が「本部賞」を受賞することが一番の喜びでした。その頃は毎日、その事ばかり考えて勉強したり犬と訓練したり・・・今思い返せば良い思い出です。私の犬友の方々にその喜びを味わって頂く為に出来るだけのお手伝いを今後もさせて頂きたく存じます。

柴犬「まき」





同じカテゴリー(独り言)の記事

Posted by 正法眼蔵荘 at 19:05 │独り言

削除
柴犬「まき」