「御引き渡しの予定」・・・ありません。
「現況子犬の紹介」・・・ご紹介可能な子犬はおりません。
「現況出産予定犬」・・・ありません。
2016年05月23日
高齢犬のケア
たまにある質問ですが、先日もこのような質問がありました・・・。
「現在13歳になる柴犬を飼っています。最近目も見えなくなり、痴呆も進行して家族みんなで苦労しています。獣医さんに色々相談に乗って貰っていますが痴呆だけは食い止めようがないと言われました。
今までは私の母が犬の世話をしていたのですが、そんな母も入院することになり今では世話するのも大変なんです。おたくの犬舎では高齢の柴犬に対してどのような工夫をされていますか?是非教えて頂きたいと思います。」(一部略)

一応アドバイス程度の返事はさせて頂きましたが、たまにある質問の一つなので色んな方から聞いた情報を記載しつつ紹介したいと思います。
まず、人間もそうですが犬も当然老化は避けて通れません。当犬舎で飼育しています高齢犬は現在13歳になるペットが1頭、10歳が1頭、5歳が1頭とおります。さすがに13歳の子は最近老化現象が目に見えて色々工夫はしています。

この子が13歳になる白柴のメスの子です。まず、歩行は年々衰えて来てますので散歩のペースや距離、家中では滑り止めなど注意しています。視力も低下し、ほぼ近い部分しか認識できなくなっていますので、精神的に不安になる事が多く無駄吠えも多いです。マラセチアなどの細菌感染に弱く、昨年「てんかん」を起こしてからは月に二度通院し診察を受けています。服用しているステロイド系の薬の影響で食事のムラもあります。生活時間帯も昼夜が逆転し、昼間は殆ど寝ており夜になると活発になります。
当犬舎ではこの子の面倒をほぼスタッフが看護しています。このように高齢犬の世話は人間の介護に匹敵するくらい労力を伴います。このような内容で質問下さった方には返信しましたが、やはり基本的には「頼れる獣医師の診察を受けること」と「介護の世話にある程度時間を割く」この二点ではないでしょうか?
ただ、質問下さった方のように仕事などで家を留守にし介護に時間をあてられない方にとっては大変な問題だと思います。ネットで調べましたら老齢犬の介護を行っている施設は日本各地に何件かあるようです。参考までにサイトを紹介します。(クリック)なかなかしっかりした施設が多いように見受けます。
現在犬の医療技術も向上していますので犬の高齢化に対しての延命は進歩している言えます。ただ、犬の介護は飼い主の負担になりそれは多大なものでもあります。今後課題にも成り得ることですが、獣医でも介護サービスを取り組もうとしている医院も増えてくると耳にします。基本は家庭で出来るだけのことをするのがベストなのでしょうが実際難しい部分もありますので自治体などでも相談窓口を設置するなど入り口を広げることが必要かと思います。
ペットを飼う際は、先々のこういう問題も認識しつつ責任をもって飼うことが大事だと改めて感じます。当犬舎も高齢犬に対し出来るだけの世話をしつつ犬の一生と向かいあう責任があると存じます。

Posted by 正法眼蔵荘 at 19:05
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