浜松市北区「柴犬専門犬舎」の日常

季節の変わり目は胃腸を壊す犬が多いです。当犬舎の「ジロー」も先日の朝ケージの中で胃液を吐いており掃除が大変でした。とかく、気温の差が一日の中で激しく変化する日や、日中の散歩の際に照り返しでお腹へダメージがあると胃炎を起こす事が多いですね。



胃の保護とまでは言いませんが、日々「エビオス錠」など他のサプリメントも与えていますが、与えないよりマシかなというレベルで目を見張るような効果は期待出来ません。それでも、当犬舎では毎日エサと一緒に与えております。



市販の経口保水液は胃液を戻したり、食欲が低下した犬に効果があります。効果があると言うより、脱水症状などで失われたミネラル分や糖分などを補う部分では最適と思います。よく、人間が同じ症状になった時に「ゼリー」が効果的だという知識をそのまま犬へ・・・と考える方も耳にしますが、一般のゼリーでは糖分が高すぎると思います。

この度、「ジロー」の胃炎は思ったより深刻でその日は一切食事を受け付けませんでした。フードはもちろん、鶏のささみすら食べませんし、こんな事は初めてです。



一日置いて、画像のような雑炊も作りましたが一切食べません。余程、胃が苦しかったことでしょう。今年で１０歳ですし体力的にも回復が遅いことは推察出来ます。やはり年齢が増すと共に体力の回復力はどんどん低下して行くんですね。
それでも翌日はエサを完食してくれました。とは言え、安心は出来ません！数日間は消化の良い食べ物を与え、適切な運動も入れつつじっくり様子を見ながらゆっくり元のフードに戻して行きます。



今回の「ジロー」の体調不良ではスタッフに多大な負担をお願いしてしまいました。掃除から手入れなど色々な手間を殆どスタッフが行ってくれて頭が下がります。
皆様もこの時期、季節の変わり目や気温の変化が大きい時、湿度が高い時など環境の変化で犬も体調を崩すことが多いです。これは人間も同様ですが、人間は服を脱いだり着たり、食べ物を変えたり、空調を整えたりと適応が可能ですが犬はそういう事が自分では行えません。例えば、そんな時に人間が気が付いて犬に対して事前に工夫をしてあげれば様々な事を防ぐことが可能かと存じます。