「御引き渡しの予定」・・・ありません。
「現況子犬の紹介」・・・ご紹介可能な子犬はおりません。
「現況出産予定犬」・・・ありません。
2015年11月30日
足の関節
10月に多かった質問ですが、「柴犬の足の角度って、生まれつき曲がっている犬はいますか?獣医でそう言われたのですがイマイチよく分かりません。」という具体的な内容の物もありました。
確かに柴犬でも稀にある話ですが、トイプードルなどの超小型犬に生まれながらに関節が亜脱臼している「パテラ」という症状はあります。恐らく獣医師もそれを言いたいのでしょう。柴犬では極端なパテラはあまり聞きませんが、生まれつき関節が微妙に癖のある犬はよくおります。

例えば画像の黒メスですが、後肢がやや外向きになっており、飛節(踵の上の関節)に余裕がありません。犬の展覧会ではこのような関節の犬に対し、厳しい審査をする先生もおります。
これは生まれつきのもので、大人になっても変わらないケースです。もちろん生活に不自由はありませんし、運動もキチンと行えます。飼い主様さえ気にならなければ全く問題の無い範囲で、このせいで将来その部位が悪くなったり歩行が困難になることもまず無いと言えます。

画像の犬は展覧会では問題の無いレベルですが、厳密に言いますと後肢が開きやすい骨格です。このように後肢が開きやすい柴犬はとても多くいます。

柴犬は元々「狩猟犬」です。本来は骨格は屈強で狂いの無いものが理想されています。しかし、絶滅しかけた日本犬の柴犬を色んな形で保存していく経緯のなかで、関節などに狂いが生じたのではないかと云われています。
特に柴犬は軽快な歩様でシングルライン(雪の上を歩けば分かりますが、歩いた後が線のように真っ直ぐであること)です。大型の洋犬のような大足で歩くことはまずありません。それが特徴であり、基本柴犬はそういうものです。あくまでも私見ですので断定しないで欲しいのですが、豆柴・小豆柴と言われるミニマム化した柴犬に関節の問題が多いと耳にしますし、当犬舎に質問のある方多くがそのような柴犬の飼い主様です。
一番上の画像の黒柴はしっかりした血脈を有す日本犬保存会で賞暦のある犬から生まれた立派な柴犬です。しかし、他の兄弟姉妹は標準なのに対し、この黒柴だけは基準を満たすことのない小さな柴犬でした。恐らく豆柴と言っても通るくらいのサイズでしょう。しっかり血統繁殖で良犬作出を目指す日本犬保存会の会員でも稀にこのような小さい柴犬が生まれることがあります。正直何故このような子が生まれたのか理由は分かりません。
しかし、ペット販売に特化しているブリーダーは細かい部分を考えて繁殖しているかどうか分かりません。日本犬保存会に所属して良犬を作出しようと日々頑張っている人達は、関節に狂いが出やすい柴犬を作出に適していると判断はしないと思います。様々意見も多いと思いますが、骨格構成も柴犬の理想な形を目指し最適な作出を心掛けたいものですね。

確かに柴犬でも稀にある話ですが、トイプードルなどの超小型犬に生まれながらに関節が亜脱臼している「パテラ」という症状はあります。恐らく獣医師もそれを言いたいのでしょう。柴犬では極端なパテラはあまり聞きませんが、生まれつき関節が微妙に癖のある犬はよくおります。

例えば画像の黒メスですが、後肢がやや外向きになっており、飛節(踵の上の関節)に余裕がありません。犬の展覧会ではこのような関節の犬に対し、厳しい審査をする先生もおります。
これは生まれつきのもので、大人になっても変わらないケースです。もちろん生活に不自由はありませんし、運動もキチンと行えます。飼い主様さえ気にならなければ全く問題の無い範囲で、このせいで将来その部位が悪くなったり歩行が困難になることもまず無いと言えます。
画像の犬は展覧会では問題の無いレベルですが、厳密に言いますと後肢が開きやすい骨格です。このように後肢が開きやすい柴犬はとても多くいます。
柴犬は元々「狩猟犬」です。本来は骨格は屈強で狂いの無いものが理想されています。しかし、絶滅しかけた日本犬の柴犬を色んな形で保存していく経緯のなかで、関節などに狂いが生じたのではないかと云われています。
特に柴犬は軽快な歩様でシングルライン(雪の上を歩けば分かりますが、歩いた後が線のように真っ直ぐであること)です。大型の洋犬のような大足で歩くことはまずありません。それが特徴であり、基本柴犬はそういうものです。あくまでも私見ですので断定しないで欲しいのですが、豆柴・小豆柴と言われるミニマム化した柴犬に関節の問題が多いと耳にしますし、当犬舎に質問のある方多くがそのような柴犬の飼い主様です。
一番上の画像の黒柴はしっかりした血脈を有す日本犬保存会で賞暦のある犬から生まれた立派な柴犬です。しかし、他の兄弟姉妹は標準なのに対し、この黒柴だけは基準を満たすことのない小さな柴犬でした。恐らく豆柴と言っても通るくらいのサイズでしょう。しっかり血統繁殖で良犬作出を目指す日本犬保存会の会員でも稀にこのような小さい柴犬が生まれることがあります。正直何故このような子が生まれたのか理由は分かりません。
しかし、ペット販売に特化しているブリーダーは細かい部分を考えて繁殖しているかどうか分かりません。日本犬保存会に所属して良犬を作出しようと日々頑張っている人達は、関節に狂いが出やすい柴犬を作出に適していると判断はしないと思います。様々意見も多いと思いますが、骨格構成も柴犬の理想な形を目指し最適な作出を心掛けたいものですね。

Posted by 正法眼蔵荘 at 19:05
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