浜松市北区「柴犬専門犬舎」の日常

当犬舎で巣を作っている「ツバメ」ですが、今年は一度ヘビに襲われて恐らく雛になる前に卵をやられたと思っていました。ヘビは壁をよじ登って狙って来るんですね。



このように一時は閑古鳥状態でかわいそうだなぁと思いつつ、糞害が無くなって半分はホッとした感じもありましたが・・・ある日から、ツバメたちが活発に動き出してまたまた糞が多くなりました。



しかしツバメもめげません。知らない間に雛がなんと４羽も生まれていたのです！７月の中旬から毎日雛が鳴く声が耳に入ります。こんな暑いなか、よく子育てに励めるものです。。。






まさに執念です。外敵から守りながらしっかり雛を成長させて、エサの往復もたいしたものです。なんだかんだあっても毎年このように雛が巣立って、またここへ戻って来るのですから本能とは凄いものです。

話は変わりますが、犬の本能もツバメと同様に磁場を感じる生き物です。鳥類の帰巣本能は地面などの磁場を認識していると聞いたことがあります。なので、鳩の被害に悩んでいる方は磁石を使って立ち入れないようにしたりするそうです。
犬も同様に自分のテリトリーの磁場は分かるそうです。でも何故、飼い犬が何かの理由で放してしまい「迷い犬」になってしまう犬がいるのか、この磁場が分かれば自分のハウスに戻ることが可能にも関わらず帰って来れない犬もおります。ある獣医師さんが言っていました。
「確かに犬は磁場を感じることが出来るが、一旦ハウスから離れると好奇心で普段行ったことが無い場所に足を踏み入れて自分の帰る家が分からなくなったり、人間や動く物に興味のある犬はそれらを追いかけて自分の家に帰ろうとしない犬もいます。これはその犬の個性によります。」
後は住宅街など最近の街中には磁場を狂わせる電波や構築物が多いので帰巣本能が発揮されないケースもあるそうです。言われてみれば、鳥は空を飛びますから障害が無いだけ磁場を感じる能力は犬などより優れていて当たり前ですね。最近ＳＮＳなどで迷い犬を探している方の投稿をよく拝見しますが、昔の住宅事情と違っていますので気がついたら家に帰っていた・・・ということが少なくなっています。色々と考えなくてはいけない時代になりました。