浜松市北区「柴犬専門犬舎」の日常

昨年お電話にて問い合わせのあった方の話ですが、先日再度改めて連絡がありました。その方はペットショップで柴犬の子犬を購入され、血統書など見て「日本犬保存会」に興味を持つようになり色んなサイトをチェックするようになったそうです。
昨年のお電話の際には「展覧会に興味がおありなら、まず会員になられて地元静岡や隣県などで開催している展覧会を見学されたら如何でしょう。」と答えました。



展覧会に見学へ行けば、ご自身の犬と展覧会に参加する犬と比較も出来ますし、また会場がどんな雰囲気なものか、色んな意味で吸収することが出来ます。その方のご愛犬を拝見したこともありませんし、どのような系統の犬かも分かりません。当犬舎としては、犬への意見は敢えてしませんし、ご自分の目で確かめることが一番だと思っています。



以前紹介しました「ゲンくん」のように家庭犬でありながらも展覧会で活躍した子もいます。しかし全ての犬がそうとは限りません。展覧会に参加する為には、日本犬標準をクリアしつつ審査マナーも求められます。逆に家庭犬でそのまま展覧会に出るということは可能であっても、好成績が頂けるかとなれば大変高いハードルにもなります。



この犬も家庭で飼われていた成犬のメスで気性が良いし、当犬舎も行けるかな？と思ったので展覧会に誘いました。しかし、普段と違う展覧会の雰囲気に戸惑いきちんと審査を受けれませんでした。飼い主様もかなり残念がっていましたが、その話も紹介しつつ色々とお話をしました。

一番最良な事として、ご愛犬を作出された犬舎の方と相談してアドバイスを貰うことが一番です！と、それに尽きるとは言いませんが、作出された方がその犬の特徴や成長など一番把握されている筈です。血統書にはどこで生まれ、誰が作出したのか、兄弟姉妹はどうなっているか、全て記載されています。
確かにその方にとって当犬舎は場所が地理的に近いかもしれませんが、本気で展覧会に興味がおありならば作出者のもとを訪ねるのが一番です。伺う限り、ご愛犬の里は岐阜県のようですのでお休みの日にアポイントを入れて伺って見れば、父犬または母犬、兄弟姉妹犬に会えるかもしれないし、成長を見てもらって何かしらアドバイスもあるかもしれません。展覧会や入会はその後に考えても遅くないような気がしました。