固定資産税

毎年「固定資産税」の納税通知書が当犬舎に届きます。ご存知とは思いますが、土地建物に課税される納税義務の生じる国税ですね。一般的に普通の住宅で１年で１２万円くらい、分譲マンション（占有権）で８万円くらいと耳にします。
しかし、この税金には課税基礎となる当該不動産の価値に応じて課税金額が変動しますので、土地の公示価格などが高い都市部と当犬舎などの市街化調整区域外の宅地では金額が違います。また、建物も年数に応じて価値が下がるので新築の住宅と古い住宅でも金額は当然変わる訳です。
納税方法は様々で、第１期から数回に亘って納税する方と一括で支払う方、納付書で支払う方、銀行引き落としで支払う方、人それぞれです。私の父親は額も小額なので口座引落しですし、私は納付書を持ってコンビニで支払っています。それでも年間十数万円と、決して安い額ではありません。日本は「持ち家」の方が社会的信用が高く評価される風評がありますが、海外では必ずしもそうとは限りません。富裕層の人でも居住は賃貸という方が沢山います。賃貸であれば家賃の他に共益費のみ支払えばほぼそれ以上の出費はありません。しかし、住宅ローンを組んで新居を得た方は毎月、ボーナス時にローンの支払いがあり、またそれに前述の固定資産税、上下水道の利用費、当犬舎の様な場所では浄化槽の保守点検費が年間で８万円請求されます。
ちなみに、当犬舎のある私の居住宅ですが、年間でローンの支払いが１３０万円、固定資産税が１４万円、浄化槽の清掃義務が９万円、犬舎のリフォームローンが２４万円、と年間で１７７万円となり月ベースで１４７，５００円の出費となります。この金額で賃貸物件を借りるなら皆様も想像出来ると思いますが、相当な物件を借りることが可能です。当犬舎の引佐地域でこれと同じ金額の賃貸物件ですと、ほぼ商業施設が借りられます・・・。









画像の様に「犬舎」と言えども基礎を打ってある建物ですのでこれら犬舎にもしっかりと固定資産税が請求されます。この２つで年間１６，０００円課税されます。建物はどんな用途であれ、基礎があって骨組みがありますと課税の対象となります。プレハブ住宅などは、地面の設置部分がコンクリートなどの基礎工事を行っていなければ、構築物と見なされず課税対象にはなりません。（しかし、その建物で居住したりすることは認められません）
今思えば、犬舎はプレハブにしておけば良かったと改めて感じます。そんなこんなで住宅ローン以外に沢山の税金が当犬舎には負担になっています。私はある程度の時期が経ったら全て処分して賃貸住宅に引っ越そうと思っています。老後を考えるとその方が得ですし、固定資産税などの累進課税ではない税金は収入に関係なく定額です。建物も年数が経てば手直しが必要になりますし、収入が減った時に必要経費が負担になると生活費を圧縮してストレスが溜まります。

よく選挙が近くなりますと候補者が「税金は富裕層などの高所得者に負担を強いて、弱者である年寄りの方々や低所得者に納税負担を軽くして住み良い地域作りをお約束します！」など、とても有り得ない公約を掲げる方がおりますが、日本の今の税制度を根本から変えなければそんな話は不可能ですし、税収が支出を下回っているこの状況でそんな事は１００％無理な事だと思います。とりあえず、この高い税金を払って行かなくてはいけません。建物を建設する時に、こういう計算を危惧しなかった自分が悪いのです。高い買い物や、高額な出費を伴う計画は何十年後の事も視野に入れて検討しなくてはいけませんね。