「まき」と「じん」

正法眼蔵荘

2016年12月02日 19:05

愛知県の石黒様が期待されて愛育しています「まき」と「じん」の兄妹はもうじき五ヶ月になります。先日、2頭の成長を確認するのとエサの購入で当犬舎にお越し下さいました。
石黒様も初めての作出犬なので成長過程で確認すべきことに慎重です。確かに月齢的にも今が一番顕著に成長が進むので見落とさないようにしなくてはなりません。

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2016/10/10





順調に成長を遂げている「まき」です。被毛はこれから大人の毛が生えてくるでしょう。それでも子犬の頃の毛も全ては抜けずに来年の春まで残るところもありますね。展覧会に参加する為には下毛があまり吹かないように風に当てるのには注意が必要です。
定期的にシャンプーをして無駄な毛を落としつつ日々の管理でしっかりブラッシングをして剛毛をしっかりさせたいです。運動も大事ですが、まだ幼犬期は散歩程度で十分です。出来れば、自由運動などで体をしっかり使うことが可能であればベストですが、住宅街ではなかなか難しい話です。



門歯は上下問題ありません。噛み合わせも今のところ順調ですね。一番欠損歯の多い「前臼歯」も上下全部生えておりました。永久歯に関しては、「大臼歯」と「犬歯」がまだですが恐らく大丈夫でしょう。歯についてはまずクリアといったところです。



体高ですが、実測で34センチでした。日本犬標準ではメスの体高は35~38センチ以内ですので、恐らく下限には届くでしょう。後は38センチ以内に収まることを望みます。この月齢では平均的な大きさですが、犬の個体差である日を境にいきなり大きくなることもありますので1歳までは安心出来ませんね。



オスの兄妹犬「じん」です。この子は至って順調で展覧会に挑戦したい希望を持たれています。私も太鼓判を押すとまでは言いませんが、無事に成長すれば飼い主様の期待に応えられる素養は備えていると思います。



歯も順調です。「まき」より発達は少し遅れていますが、前述の「前臼歯」も指を歯茎に当てれば永久歯の頭があることが分かりました。噛み合わせは「まき」よりしっかりしています。おそらく「じん」も大丈夫ではないかと思います。



体高も順調で、現在37センチでした。オスの日本犬標準は38~41センチ以内ですので、このまま成長すれば下限である38センチは余裕でクリアするでしょう。もちろん、発育途上なので場合によっては41センチを超えてしまうこともあります。そうなると展覧会への挑戦は厳しいものになりますが、日本犬保存会の会員で展覧会を目指す人は全てこのハードルは同じ条件ですので石黒様も避けて通ることは出来ません。

今年年内に石黒様とお会いする機会もこれで最後になるか分かりませんが、来年は石黒様にとって実りの多いシーズンになることを心から祈っております。無事に成長すればきっと有意義な経験にもなりますし、展覧会の世界には是非挑戦して頂きたいと思います。脅かす訳ではありませんが、日本犬標準をクリアしてから大変です!管理・運動・手入れ・マナーの訓練など切磋琢磨しなくては入賞は厳しい現実があります。それは来年ゆっくり時期が来たらゆっくりお伝え致します。今は、2頭をしっかり愛育して下さいね。





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