食を考える
私が子供の頃は今のように血統書付きの犬はとても少なく一般家庭で飼われている犬は雑種などが圧倒的に多かったです。その時代、飼い犬の食事と言えば人間の食べ残した残飯などが多く、ドックフードもあまり見かけないしあったとしても「ビタワン」くらいだったような気がします。
犬のアレルギーなど聞いたことありませんでしたし、動物病院の数も当時は少なかったと記憶しています。当時の犬は健康的であるのか、ワクチンなどを接種している飼い犬も耳にしたことはありませんでした。
当犬舎の知人様のご愛犬の話ですが、2年前から皮膚の痒みが出始めて病院で診察を受け、結果はアレルギーと診断されました。現在も治療中で月に二度の通院、食事療法、抗菌シャンプーなど大変苦労なさっています。診察に掛かる費用も馬鹿になりません。
先日、知り合いの獣医師からアレルギーを発症する可能性のある食品の一覧表を頂きました。拝見すると、あまりも種類が多すぎてビックリしましたし、当犬舎でも普通に与えている「鶏のささみ」も鶏肉自体にアレルギー食品に含まれており少し考えさせられました。
何故犬の体は近年アレルギーが多くなったのでしょう・・・。私は個人的に2点気になることがあります。まずは、子犬の頃からおやつを与える習慣が多くなったことです。昔と違い、今は家中で飼う方が多くなり愛犬についついドックフード以外の食べ物を与えてしまう方が多くなりました。若いうちはアレルギーなど直ぐに発症せずに成長過程で徐々にそういう体質に傾いてしまうことがあるのでは無いでしょうか?
次に、ドックフードにも原因があるかもしれません。これは憶測の範囲ですが、フードに含まれる材料自体に遺伝子組み換えの穀物が使用されていたり、栄養価が高すぎるという点もあるかもしれません。
当犬舎では今年から「鶏のささみ」を湯掻いてフードにトッピングすることを止めました。管理犬で10歳になる「ジロー」ですが、今は健康そのもので不安はありませんが、今後もしアレルギーなどを発症したりすればリカバリーに苦労します。ですから、フードにささみをトッピングする代わりに「新じゃが」を茹でて皮を剥き、フードに混ぜて与えるようにしました。これ意外に食いつきが良くて、今は涼しくなりましたが夏バテで食欲が低下する時期にはとても重宝しました。
犬用のオヤツですが、この画像の低アレルゲンのクッキーがなかなかいいですね。成分はアレルギーの原因となる材料は一切含まれていませんが、味がしっかりしていて犬達は喜んで食べています。過去、ジャーキーなど与えていた事もありましたが少々高くてもこういうオヤツの方が安心出来ます。
最近の動物病院の患者(犬を対象に)でアレルギー治療が全体の3割と耳にします。犬も食生活でそれだけの苦労があるんですね。私はドックフードをメインにした食生活を与えていますのでアレルギーとは無縁ですが、一般のご家庭で犬を愛育されています方々や今後子犬を迎えようと考えている方などは是非注意された方がいいと思います。
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