犬税??
大阪府泉佐野市では犬の糞の放置に対する一つの手段として「犬税」の検討にあたっていました。要するに犬の飼い主が散歩で糞を始末しないことに端を発した地方行政の一環です。
この議論自体が起こることに対し、飼い主のマナーが原因であることに着目しなくてはなりません。田舎の畑ならまだしも、人の往来の多い住宅街では確かにこのような対策を講じることも理解出来ない訳ではありませんが、きっと課税対象の選定など厳しい現実問題もあるだろうと思っていましたら案の定・・・。結果はNGとなりました。
我々犬を飼う者には、最低限のモラルとマナーが求められます。糞の放置に限らず身近には小さなマナーは沢山あります。例えば、動物病院に診察に行く際、順番待ちになることは多々あります。そんな光景でも、愛犬を輸送箱に入れて待合室で待つ方、抱いて待つ方、犬をリードで廊下に佇ませて普通に院内で待つ方、色んな人がいます。
散歩の際に「ウチの子はフレンドリーだから。」と言って、平気で自分の犬を人の犬に当てて来る方。自宅では嫌なので公園でブラッシングして抜け毛を撒き散らす方。本当に色んな方がおります。
飼育上でのモラルとは相手(人・犬・環境)を考えて何をすべきか、何をしないかを考えることが大事ではないでしょうか?当犬舎に来られる方は皆様優秀だと思います。飼育マナーが悪い人は犬を見れば大体分かります。泉佐野市のような問題は今後全国でも頻繁に取り沙汰されると思います。
当犬舎では飼い主様から色々と質問を受けることが多いです。その中で、よく話すことの一つに「犬は人間に飼われることで飼い犬として成り立ちます。野良犬と飼い犬の違いはそこです。従って、犬を飼うということは責任がついてまわることを必ず忘れないで下さい。」とアドバイスします。
この理由は複雑です。責任とは飼育で負担する餌・病院費用など金銭だけでなく、ご近所に動物が嫌いな人もいる環境で飼育するモラルも当てはまります。糞の始末などは論外、当然のことですし、それだけでなく散歩で注意すること、犬を衛生的に保つこと全て含みます。世間では「子を見ればどんな親か分かる。」と言いますが、それは犬も一緒です。
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